○出光参考人 これは私考えるのは、不法というようにも考えますけれども、不法というのは不適当かもしれませんが、不当とぐらいは言えると思います。というのは、占領政策中、物資調整令というようなものがあつたと思うのです。初め貿易管理令によつて、石油にかりに一億ドル、米に何億ドルというふうな外貨が与えられておる。その石油に与えられた外貨というものは、これは製品に与えられたと思うのです。各省から集まつて来たものは
出光佐三
○出光参考人 製油所には原油が許可されるのは当然ですが、原油のみが許可されたときには、私ども製油所を持たない者は、競争相手である製油所に油を買いに行つた、そして買つて競争したというような、非常におかしい非常識なことが一年半ぐらい続いたのです。ガソリンに対しては終戦後、日本独立までそういう形が続いて、敵側である競争者から油をもらつて私どもは競争者と競争しなければならぬというような不合理が続いたのです。
出光佐三
○出光参考人 私は出光佐三であります。国内資源については、今日はこれに触れることを避けまして、輸入の石油について卑見を述べたいと思います。
時間がございませんから、言葉も簡単に率直に申し上げますが、まず結論から申し上げますと、わが国には石油政策はない、あつてもそれは間違つておる、こういうふうに極言するのであります。(笑声)それは多年の占領政策中にいろいろな政策が行われまして、非常に、力強くこれが遂行
出光佐三